ブリョあき保管庫 第71話〜第75話
第71話:マンガンの香りの屁 |
ゴボオォンッ!!アワアワアワーッ!!!「んふふふ〜っ、姫のおしりの中で、つぶつぶちゃんが暴れまわってるでぃすの―っ!!」 たっぷりと希塩酸を浣腸された白雪の腸内で、顆粒状の二酸化マンガンが凄まじい勢いで泡を発生させながら踊り狂う。 バブリーなドラマを腸内で静かに展開させながら、巨大水槽の底で呻吟する白雪。 その尻にはガラス管が挿入されており、菅のもう一端は、水面に逆さ向きに設置された試験管につながっている。 国内初の人体水上置換の検体に選ばれた白雪。実験が成功すれば、白雪の腸内で発生した塩素ガスが 水上の試験管に集められることだろう。全てが順調かと思われたが、実験開始から10分、予想外のトラブルが発生した。 白雪が尻から塩素の泡を断続的に発し、モールス信号で異変を水槽の外へ伝える! 「ゴボボッ ゴボッ ゴボボボボッ(兄さま、ガスがガラス管を上っていかないでぃすの!!)」しまった、塩素は空気よりも重い気体。水上置換ではなく、下方置換法を用いるべきだった!下腹がカエルの様にガスでみるみる膨らんでいく白雪。 そして・・・グボオォンッ!!ドッカ―――ン!!!科学には犠牲が付き物だ。研究所内には、白雪の屁の香りの風が吹いていた。 |
<解説> |
たまには理系なやつを一本。 水上置換なんかは、理科の実験でやりましたね。 それにしても、白雪は「〜初の検体」とかに頻繁に選ばれますね。 |
第72話:仙台荒掠・前編 |
ドピュヌルッ、ドピュヌルッ。白雪の尻穴から緑色の液体が噴き出す。バブルスライムの体液を連想させるその緑液は、 凄まじいまでの悪臭を放っていた。よせばいいのに、物好きな野良猫が地面にこぼれた液を舐めると・・・「フギャー!!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ―――!!!ほとばしる驚異の快便!!その糞は、白雪の尻から出る液と同様に緑色をしていた。早速「白雪病」に関するプロジェクトチームが発足し、調査が開始されようとしていたまさにその時! 「だてぇ―っ!!姫の特製ずんだもち、出ちゃうでぃすの――っ!!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ――!!! 目にも鮮やかな緑汁と、白い丸餅が生まれいずる!!緑汁の正体は、枝豆をすり潰したずんだ餅ソースだったのか? 確かに枝豆は消化を助ける働きがあるが、それだけでは猫の快便の説明にはならない。実際に汁を舐めてみるとしあき。 「!!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ――!!!そうか、この緑色は液キャベだ!! ふと気が付くと、街中からグボオォンッ!!ブリョブリョブリョ――!!!の音が聞こえてくる。 青葉通りを西に爆進しながら緑汁餅をぶちまける白雪。それを啜りながら糞を垂れ流す杜の都市民。もはや戦後ではない。 |
<解説> |
お待ちかね、三回連続物の仙台シリーズ、第一弾。 ずんだ餅は、あのもろに枝豆チックな風味がたまりませんね。 遂に歩く細菌兵器と化した白雪。もはや戦後ではない。 |
第73話:仙台荒掠・中編 |
ゴワッキュ!!ゴワッキュ!!「ほやぁ―っ!!兄さまぁ、姫の腸壁、えぐり取られちゃってるでぃすの――っ!!」 つい先ほど漁船に水揚げされた白雪の中で、丸々と太ったホヤが暴れる。 三陸海岸沖に人間漁礁「ほやほや君」として沈められた白雪の腸内は、完全にホヤの巣と化していた。 腸壁をトゲで蹂躙されるのはもちろん、その柔らかな柔毛の一本一本にまでホヤの幼生が吸盤状のエラで吸い付いているので、白雪のホヤを体外に排出しようとする試みは全て失敗に終わった。 それどころか、柔毛をホヤの吸盤にしごかれる度に気が触れそうになる程の快感が彼女を襲う。 「ほやほや君」はホヤの繁殖を促進する反面、ホヤを収穫する際に非常に手間取るという点で失敗だった。 早速第二段階の実験に移るために、再び白雪を海に突き落とそうとするとしあきだったが・・・ 「まさむねぇ―っ!!バナジウム、出ちゃうでぃすの――っ!!」グボオォンッ!!ゴトンゴトンゴトン!!! なんとホヤの体内に濃縮されたバナジウム(海水中のバナジウム濃度35nmol/dm3の約30万倍〜1000万倍)を延べ棒にして ひり出す白雪!!転んでもただでは起きぬ見上げた根性。十二妹一の伊達女の本領発揮、といったところか。 |
<解説> |
ホヤと言ったら岩手が本場かもしれませんが、仙台でも獲れないこともないだろう、ってことでやっちゃいました、ホヤ物。これを書く時、バナジウムについて調べるのに1時間ぐらいかかった。下らない事にこそ手間をかける、それが俺の正義・・・。 |
第74話:仙台荒掠・後編 |
盛秋の仙台。夕闇に浮かぶ人影が一つ。「兄さま、今宵のミサの準備は整いましたでぃすの。」この所、市内の牧場の肉牛の舌のみが切り取られるという奇怪な事件が頻発していた。また、先日は仙台港ではスケソウダラが、仙北地方では新米のササニシキが根こそぎ盗まれるという事件が起きた。地元の農・畜・漁協の組合員は大弱りだ。今回の一連の犯行が白雪の仕業だということに、としあきは気付いていた。このまま奴の好きにさせてはおけない。早朝、クヌギの幹に酒と砂糖を煮詰めたものを塗って、しばらく待つ。その夜、案の定クヌギの木に引っ付いている白雪。本当に甘いものには目が無い、困った妹だ。組合員に取り囲まれる白雪。もう終わりかと思われたその時・・・「どくがんりゅ―っ!!大盛り牛タン糞味噌煮込みカレーホヤまぶし笹かま入り、出ちゃうでぃすの――っ!!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ――!!!杜の都の味覚を全て詰め込んだ鬼畜ディッシュを樹上から排泄する白雪。全身をウコン色に染めながら旬の味を堪能する一同。としあきは、牛タンの中に犬タンが、笹かまの中に折れ曲がった眼鏡(しかもホヤレンズ)が混じっていたことは黙っていた。 |
<解説> |
考えうる限り、全ての仙台名物を詰め込んだ仙台編。あっ、萩の月が入ってなかったか。 この三連続の仙台編を読んでくれたとしあきから、「ブリョあきは仙台出身じゃないか?」との質問も出ました。 ところで、仙台の牛タンってほとんどがアメリカ産だということを知って、本当にがっかりした。 |
第75話:チョコワで大きくなって姫、もう我慢できないでぃすのーっ!!の巻 |
ぷジュルルるるるッ!!!白雪の尻穴に大量の牛乳が流し込まれていく。「ト兄〜、姫のおなかがゴロゴロしちゃって力が出ないでぃすのぉ・・・。」入口ではそう言いながらも、白雪の出口(入口も兼ねる)は浣腸器のガラス管を咥え込んで放しやしない。まるで破滅の瞬間を待ち望んでいるような・・・。ここは東京オペラシティビルの屋上。容赦なく吹きつける木枯らしが、白雪の腸粘膜を徹底的に苛め抜く。牛乳パック12本分の「明治・きびしい牛乳」を空にした時、地鳴りの様な響きが西新宿の街を襲った!!グォログォログォログォロッ!!「グゥゥゥゥゥレイトォォォォ――ッ!!姫、もう我慢できないでぃすの―――っ!!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ―――!!!白雪の腸内で糞汁とブレンドされた牛乳が、あらかじめ腹の中に仕込まれていたコーンフレークとともに白と褐色の美しいマーブル模様を描いて地上234.4mから下界へと降り注ぐ!!生産停止となったケロッグコンボの恨みを晴らすかの如き褐色の集中糞豪雨!!下界の住人にとっては恵みの雨となったが、オペラシティビル36階の日本ケロッグ社員たちにとっては、白昼の悪夢以外の何物でもない出来事であった。 |
<解説> |
昔、僕はケロッグコンボをよく食べたものでしたが、いつの間にか生産中止になってました。 というわけで、ケロッグに恨みを込めて書き上げた一本。 また、このお話のキーワードは、「白雪の出口(入口も兼ねる)」だと思います。 |
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