ブリョあき保管庫 第6話〜第10話


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ブリョ雪といっしょtop

第6話:ただいま規制中
「ディスノ・・・ディスノ・・・・?」迂闊だった。
先日、白雪の体内から26メートル ものサナダムシを除去したは良かったが、既に白雪の脳には数百万単位の卵が産みつけられていたのだ。
卵から孵ったサナダムシの幼虫は宿主の大脳辺縁系を乗っ取り、宿主を意のままに操ることができる。
「dis・・・・dis・・・dis・dis・no・・・no・ ・no・・・」白雪が、突然謎の信号を発した。
今日も「集団受精」の時間がやってき たようだ。サナダムシには各体節に雄雌両方の性機能があり、体節内で自家受精を し、毎日20〜100万個の卵を産む。
種類によっては他の体節と交尾することもあるという。
体をサナダムシに乗っ取られている割合が増すたび、サナダムシに似ていく白雪。
先日などは、鞠絵の肛門に頭から突っ込もうとしているところを何とか止めたのだった。
また、鞠絵はその時のショックが元で死亡した。虫下しを飲ませて駆除 しようと試みたこともあった。
しかし、白雪は体中の穴という穴から血と触手を噴出 し、抵抗するのだった。結局、白雪は焼却炉に放り込んで処理した。
だが、翌日、と しあきの頭の中から不思議な声が聞こえ始めた。「ディスノ・・・ディスノ・・・・?」
<解説>
連続シリーズ第2回。
「dis・・・・dis・・・dis・dis・no・・・no・・no・・・」 は、SFっぽさを演出したくて編み出した表現。
何気に鞠絵が死んじゃってますが、 白雪も焼却炉に放り込まれちゃってます。



第7話:ただいま寄生虫
「ディスノ・・・ディスノ・・・・?」死んだはずの白雪の声がとしあき自身の頭の中から聞こえてくる。
いや、としあきの声帯を通して聞こえてくる。
すると、としあきもサナダムシ白雪体に乗っ取られてしまったというのか!?
白雪を焼却炉に突き落とした罪悪感がとしあきを責める。
「うわあああああああ!!!!!」家を飛び出し、あても無くさまようとしあき。
「死ぬのは・・・嫌だ」夜通し走り回ったあと、としあき は疲れ果て、名も知らぬ海の砂浜に腰を下ろした。
そして、朝日が水平線の向こうから顔をのぞかせた瞬間・・・・・
「でぃすのぉっ、でぃすのぉっ、、でぃすのおぉ おっっっ!!!!!」
としあきの目、鼻、口、耳、毛穴の一つ一つから、無数のサナ ダムシ白雪体の幼生が一斉に飛び出した!
「兄さま、会いたかったでぃすのぉっ!! !」そうだ、これでよかったんだ。
白雪は死んだが、白雪の子供たちは俺の中で生き続けるだろう。また、こいつらは、俺の子供と言えるのかもしれない。
寄生虫が「絶対悪」だと考える時代はもう終わった。
これからのIT時代は、寄生虫を盟友(と も)ととらえ、共生していく道を模索していくことが重要であると思う。
<解説>
連続シリーズ最終回。
穴という穴から噴き出す白雪。勢いだけで書いたんで完成度は いまいち。
でも、割と好評をいただき、二次裏でプチ祭りが起きていた。
祭りのさなか、私以外にも白雪サナダムシSSを書いてくれたとしあきも出現。
IT時代は、マ ルチメディア時代の方が良かったかなー、と思った。



第8話:ペプチダーゼはママの味
「がはぁ―――っ!! で、出るっ、ウンチぃー、出ちゃうでぃすの―――っ!!」
ブポォンッ!ビリリィッ!!グパァッ!!!「ウンチが出る」と言ってはいるものの、実際には乾いた音を立てて破裂する屁と、やや黄色がかった腸液が噴出されただけだ。無理も無い。
白雪の腸内には2時間ごとに3?gもの浣腸液が注入され、便塊な どカケラも残っていないのだ。グリセリン溶液で荒れた腸内を癒すため、白雪の腸液 は尋常でないくらい分泌されていた。
腸液とは、腸で分泌される弱アルカリ性の消化液。多様な消化酵素が複雑に混ざり合い、ガラムマサラのような深みのある味や香り を醸し出すのだ。
としあきは、人差し指を白雪の菊門に突っ込み、ゆっくり腸内をかき回すようにして腸液を採取した。
「でぃすのぉおっ!!」ブリィッ!!ブパアッ! !!
その行為が白雪のぜん動運動を活発にしたらしく、またもや大量の屁が噴出され た。
指の腹から乳白色の腸液がこぼれ落ちないように、口に運ぶ。ピリリと舌に酸味 と刺激が走る。
タンパク質分解酵素である、ペプチダーゼの味だ。
としあきは、妹である白雪の腸液を味わいながら、なぜか母親の胎内にいる様な懐かしい感覚を覚えて いた。
<解説>
純粋スカ物。腸液初登場。
母親の胎内の感覚という表現を使ったのは、としあきと白雪との血のつながりを強調したかったからです。



第9話:夏色☆レインボーソーメン
「あひぃぃ・・・でるぅ、レインボーソーメン出るでぃすのぉおおおおおッツ!!! !!」グボオォンッ!!ブリョブリョブリョ――――ッ!!!
白雪の肛門から、赤、 橙、黄、緑、青、藍、紫の七色に着色された色とりどりのソーメンが飛び出した。
白雪の腸に詰めた時期によって色分けされているので、客は七種類の味のソーメンの中 から、自分の好きな味を好きなだけ選んで食べられるのだ。
まあ、七週間前に挿入さ れた藍色のソーメン等は、漆黒の宿便に染まってしまい、ほとんど色付けの意味を為していないのだが。
また、白雪の肛門には節を抜いた極太の孟宗竹が突き刺されており、「流しソーメン」を楽しむこともできる。
通は、この竹の管を直接咥え、七種類 のソーメンを白雪の便汁ごと味わうという。
こうすることで、白雪の全てを味わい尽くすことができるとか・・・。
さて、実は、このレインボーソーメンには、隠し味と して「八種類目の麺」が含まれている。
口に含んだ途端、母の子に対する無償の愛 と、父の男としての雄大な生き様が交互に感じられ、まるで生き物のように口の中を 踊る麺・・・・。
そう、サナダムシである。
<解説>
この回を境に、ガラッと作風が変わる。
内容も濃くなり、今の作風にぐっと近づいた と思う。
この頃、作者の身に何があったのだろうか。



第10話:エノキ・ボンバイエ
「あひぃぃ・・・でるぅ、なめ茸、出るでぃすのぉおおおおおッツ!!!!!」グボ オォンッ!!ブリョブリョブリョ――――ッ!!!白雪の肛門から、おびただしい量のなめ茸がまるで新種の生き物のように蠢きながら噴出された。
白雪の糞の色に染 まったエノキダケの一本一本を箸で慎重にほぐすとしあき
白雪の腸液に長時間漬 かっていたためか、黄色い糸が納豆のように引き、箸でたぐってもたぐっても全く切れない。
恐る恐る口に入れると、なめ茸特有のヌメッとした舌触りと、白雪の腸内の 繊毛の若さあふれるフレッシュなぜん動運動をも表現したかのような脳天を突き刺す糞の苦味が口いっぱいに広がった。
白雪には一週間前から植物性蛋白質しか与えてい ない。
熱心な白雪食糞マニヤ諸兄は「なぜ糞の味わいを増す肉を摂取させなかったのか」と疑問に思われるかもしれない。
しかし、素材がシンプルな分、白雪の精神面が糞本体や食材の味覚にダイレクトに影響するのだ。
しかも、エノキダケは歯の間に挟 まりやすいという特徴がある。
これは、白雪の糞の味・・・いや、白雪そのものの味 を、自らの歯の間から永久に賞味できるという、ノーベル賞もんの一品である。
<解説>
「白雪の肛門から、おびただしい量のなめ茸がまるで新種の生き物のように蠢きながら噴出された」
・・・キノコから、時たま異星人チックな印象を受けることがあります。

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