ブリョあき保管庫 第151話〜第155話


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ブリョ雪といっしょtop


第151話:長崎の妹(ひと)
プグシュウオアアア!!白雪の尻穴に一輪挿しされた鉄管に、
煮立った溶岩流の如きガラスの熱融液が流し込まれると、むふんと上質のスペアリブが焦げるような香りがした。
摂氏700度に達したガラス汁が36度3分の白雪の直腸内で瞬時に冷却され、美しい琥珀色の宝石へと姿を変える。
ケイ砂と炭酸ナトリュウムの粒子が魅せた、奇跡。
「みずすましぃーっ!姫、お尻のラッパが止まらねえでぃすの―!!」
プクゥウウウウ・・・!!白雪の肛門に張ったガラスの被膜が、はした無き屁によって風船のように丸く膨れ上がってゆく。
プシュアアアア・・・!!ようやく屁が収まり、風船の頭頂部が薄く、平らに形成されてゆく。瞬間、風が止んだ。
耳をすませば、ほら。・・・ポッ・・・・・ペン。佐世保に、一陣の涼風が吹いた。無垢なるビードロの音色。その、全てを許す暖かさよ。
平穏を壊すものは、何時だって突然にやって来る。
「ぎゅるはねーっ!昼に食った長崎名物トルコライス、全部出ちゃうでぃすの―!!」
グボオォンッ!ブリョブリョリョ――!!ルチュルチュルチュ――!!ボソレボソレボソレ――!!
としあきは、巨大なビードロの中に詰まったカレーピラフやらナポリタンやらトンカツやらを見ながら、
東西文明の交わりを肌で感じていた。
<解説>
カレーピラフ(ドライカレー説もあり)、ナポリタン、トンカツが一堂に会する、胸焼け必至の長崎名物トルコライス。
東西文明の合流点であるトルコの全てがこの一皿に集約されている?
でもトルコはイスラム教だからトンカツは禁忌されているはず。ファーザーもがっくり、ですね。
ビードロの底は極薄なので、具がみっしり詰まって膨張する様が目に浮かびます。



第152話:姫の買占め出雲に榎本さんはノーサンキューでぃすの☆の巻
ニッチャアァン・・・クッチャアァン・・・。白雪の胎内で蠢動する、超臨界粘体。
パァァ・・・。舞い散る、純白の粒子。単なるつなぎとして混入された準強力粉が、火を吹くような自己主張だ。
白雪の腸液も即座に腸内粘体に吸収され、菊花を潤すことも無い。グルテンが悲鳴を上げ、タンパク質が泣き叫ぶ。
これぞグルトニーマジック。預言を守れ白雪、お前はそば粉を練りすぎだ。出雲そば。
それは、県外在住者にとって島根の唯一の特産品。
それを、県外在住者が考える島根の唯一の観光スポット出雲大社にて打つという斉明天皇以来の試みなのだ。
「わりこぉーっ!麺さんが出たいって言ってるでぃすの――!!」
グボオォンッ!ルチュルチュルチュ――!!白雪の尻穴に組まれた網目から、トコロテン状に押し出されるそば。
その数1、2・・・8人前、出雲独占!やったァ、これで収益率50%だ!
だが、その時だった。ズルポンヌッと尻穴から顔を出す、一匹のトビウオ。白雪の尻にハマったまま、必死に空へと羽ばたく。
隠岐海峡上空を過ぎた辺りで、白雪がキレた。「調子に乗るなでぃすの―!!」
グボオォンッ!ブリョブリョブリョ――!!ミンチにされた後に尻摩擦で焼かれひり出される、アゴ野焼。
それは、ちょっぴりソバ湯の匂いがした。
<解説>
この作品を書くまで、島根の名物は出雲大社と出雲そばと小泉八雲ぐらいしか知らなかった。
しかも出雲そばは桃鉄から得た知識だし。
うちにある桃鉄(スーファミの3)だと島根には物件が「出雲そば屋」しかないんだよなあ。今の桃鉄は違うのだろうか。
ジャンプの打ち切り漫画ネタは時事ネタと同じで、時期を外すと何が何だかわからなくなる。実にロックだ。



第153話:前門の虎、肛門の上毛かるた
グアルルルル・・・。低い吠え声を上げ、こちらを睨みつけるベンガルトラ。
その背後の怯えたような虎子を庇いつつ、ジリジリと距離を縮めてくる。迂闊だった。
群馬サファリパークのトラゾーンに差し掛かった所で期待のハイブリョッド車『ブリョウス』のメタンガスが尽きるなんて。
「ブリョウスは自分で充電するんでぃすの」等と吹聴していた白雪を責めても仕方ない。今はこの状況をどうするかだ。
「兄さま、姫がガスを補充するでぃすの」
プスン、プスン・・・。白雪の腸内の強力粉と麹が姦策をめぐらす。充満する、酒臭蒸気。
「くにさだぁーっ!出ちゃうでぃすの―!!」
グボオォンッ!ブリョブリョリョ――!!噴出される、無数の焼きまんじゅう。この、味噌だれの甘香ばしさよ。
ガオー!饅頭を貪るトラ。よし、今のうちに・・・。神様は何時だって気まぐれだ。
饅頭の匂いが、ライオンゾーンから獅子の群れを呼び寄せていたのだ。今度は逃げられない。だが・・・
「老農船津 デンジマンでぃすのーっ!」
ブリョッ!白雪の尻から「ろ」の絵札が吐き出されると、野生の猫パンチで札を奪い合う獅子たち。
「天下の義人 ドラえもんでぃすの!」
ブリョッ!としあきの心に、からっ風が吹いた。我が家は今日も妹天下。
<解説>
本文後半の「老農船津 デンジマン」とかいうのは、
群馬の名物をいろはがるたに書き連ねた「上毛かるた」のパロディー「裏上毛かるた」の「ろ」の読み札の文句。
他にもこんなのがあります。

(表)老農船津傳次平→(裏)老農船津デンジマン
(表)天下の義人茂左衛門→(裏)天下の義人 ドラえもん
(表)平和の使徒新島襄→(裏)平和の使徒あしたのジョー
(表)伊香保温泉日本の名湯→(裏)伊香保温泉ツムラの湯

伊香保温泉のはキバヤシが黙ってなさそうですね。
「裏上毛かるたは群馬県民の郷土愛が生んだ預言書だったんだよ!」「な、なん(略」



第154話:魚紳さんの秘密(出題編)
ユラア・・ユラアリ・・・・。水の流れに弛む2本の三つ編み。白雪の尻から伸びるそれは、彼女の全尻毛を結集し、編まれたものだ。
2本のヒゲを生やし湖面に漬かる白雪の尻は、この湖の主、ビワコオオナマズを模していた。
3m超の大物を狙うために妹型ケツ毛針ルアー『ブリョキチ三平』が投入されたのだ。
ビビビッ!2本の魚群探知ヒゲ尻毛が素早く波打つ。大物が接近中!白雪の尻1mまで接近した所で、遂に魚影が姿を現した!ブルブルブルブル!何と、それは200匹ものブルーギルの群れだった!
ギルギルギルギル!白雪の尻穴にその身をねじ込む湖のギャング。まさにその時!
「酸っぱいの、出ちゃうでぃすのーっ!!」
グボオォンッ!ブリョギルブリョギルブリョギル―!!押し出される、鮒寿しならぬブルーギル寿し。
琵琶湖の環境問題に一石を投じる一品!しかし・・・
グオゴゴゴゴ!主の怒りが爆発した!凄まじい轟音、激震の後、琵琶湖対岸から巨大な壁が迫る。津波だ!
「たぬきさん、出ちゃうでぃすのーっ!!」
グボオォンッ!ブリョブリョブリョ―!!ひり出た大量の信楽焼がテトラポットの役目を果たし、滋賀の平和は守られた。
ランチで食べた近江ビーフを100%原料とするその防波壁は、としあきの胸に熱きマサイの血を蘇らせた・・・。
<解説>
久々の釣りネタですが、いまいちインパクトに欠ける。滋賀の名物をソツなく盛り込んではいるのだが。
としあきにも言われたのだが、このご当地シリーズは日本各地の観光協会のコピーに使えそうだ。
マサイの血云々は、マサイ族の人が糞で家を作ることから。別に無理してオチに持ってこなくても良いネタだった。



第155話:2004年5月5日 横浜ー巨人 6回戦
ヴィ〜ム・・・ブソッ・・ブソッ・・・。古びた赤レンガ造りで窓の無い工場内に、ベルトコンベアの回る音と白雪の排泄音だけが響く。
かすかな潮の香りが、ここが海の近くだということを教えてくれる。
ブソッ・・・ブソッ・・・。一定のリズムでひり出される点心の代表選手、アンマン。
表面を腸液でヌラヌラにされたそれが円形のコンベア上に並ぶ様は、壮観だ。
・・・ヴィ〜ム。ひり出されたアンマンがコンベアを一周してきた。
ヌチョッ・・・ヌチョッ・・・。白雪の尻穴から赤汁が一滴ずつ垂れ、アンマンの頂点に寸分の誤差も無く赤い点を付けていく。
ヴィ〜ム・・・ブモッ・・ブモッ・・・。続いて人間セイロ白雪がひり出すのはホタテの香りが食欲をそそる、シウマイ。
こちらもコンベアを一周してきた物の上にグリンピースを一粒ずつ産み落とす念の入れよう。
本日のノルマが達成されようとしていた、その時(10回表)!
グワッシャーン!ズヌルポッ!!南の方角から飛んできた謎の物体が倉庫の天井を突き破り、白雪のケツ穴に収まった!
「きよはらぁーっ!加藤、打たれちゃうでぃすのーっ!!」
グボオォンッ!ブリョブリョブリョ―!!白雪の尻穴から発射された白球が今、ハマの星となる。
燃える星たちよ、夢を追いかけろ。勇気という名の白いボールを胸に。
<解説>
神奈川はかなり範囲が広いので、何をネタにするか悩みましたが、結局横浜ネタを使うことに。
実際に取材に行きました。よこはまコスモワールドのジェットコースターに一人で乗ってみました。
崎陽軒のシウマイはまずかった。
結びの「燃える星たちよ・・・」の文句は、ベイスターズの球団歌から。
恐らく5月5日に、横浜の加藤が清原にホームランを打たれたのでしょう。
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